おじいちゃん
そろそろ、おじいちゃんという実態の情報開示に踏み切りたい。
NASAが存在を濁すUFO(未確認飛行物体)とは違い、
この実態を持った、存在がおよそ確実な(もしくは確実であった)生体について
身近に観察した調査をもとに報告しよう。(もちろん個別事象をそのまま一般化することは危険を伴う)
おじいちゃんは、田舎から移住してきた。
手術で胃の大部分を摘出しているらしい。
糖尿のけがあるらしい。(ダンピング症状か)
だいぶ耳が遠い。
肺炎で入院したらしい。
術後せん妄が出たらしい。(看護師さんを困らせたそうだ)
昔は大工だったらしい。
家族と少し距離があるようだ。(彼の腹の虫の居所による)
腰が曲がっている。
笑顔が意外とかわいい。
高齢化というお題でよく召喚される。
介護サービスには満足しているようだ。
戦争を経験したらしい。
実は、今の時代の礎を築いてきた人々らしい。
実は、自分の起原でもあるらしい
戦国武将のように、
高度経済成長期のように、
教科書には出ないけれど、
あなたのそばにもいるかもしれない
それがおじいちゃんらしい。