泣けてくる
【意味】
流涙(りゅうるい)。突発的で意に反し、制御不能なことが多い。
【用例】
やばい、ワサビ効きすぎた。泣けてくる。
火垂るの墓って、いつ観ても泣けてくるよね。
【解説】
涙の適用範囲は広い。喜怒哀楽を表現する為には、必須のツールといっても過言ではない。
その中でも、意に反した涙、制御不能な涙に対し、これは用いられるようだ。(もちろん、用例1のように生理的現象にも用いる)
忠告を聞かない、鋭利な言葉を投げつける筆者に対し、母は稀にこの現象を示した。
普段涙をみせない人であったが(感動の涙はよく流した)、内なる感情にたかが外れ、文字通り、泣けてきたに違いない。
当時を思い出し、筆者も自然と泣けてくる。
言葉は先天的に身につくものでは無く、獲得するものであり、発見するものだ。
どこかの誰かが発見したこの言葉。
その言葉によって解釈できる現象が、また1つ広がり、
世界が数ピクセル解像度を増す。
世界に輝きを、言葉に愛を。