トントン
神経内科。
最高にsystematicな科です。
体の異変。それをどのように臨床的に翻訳するか?
これが私が2週間の実習で学んだ全てでした。
先人の偉大な先生方が発見した徴候の数々。
それらは、器質的病変を何とか我々が理解できる形に翻訳した巧妙な策でした。
頭をかち割って生で診れないので。(MRIで疑似的に診れるようになりましたが、、)
道具はトンカチ。
トントンします。
道具で身体に介入し、反応を誘発させます。
そして所見を収集。一つずつ丁寧に。
頭から足先まで。無機質に。機械的に。
そして系統だって、、、
最高にクールです。
今でも余裕で現役の手技でございます。
画像所見、血液学的所見、生理学的所見etc、、、
身体を解釈する語法は、多様化し、先鋭化し、
ますます身体へ肉薄してきていますが、
トンカチ一本で身体の理解に迫るこの手技は、
今後とも医学の中で必須の言語足りうるでしょう。
最後に1つ。
神経学的所見を取るとき、簡単にですが、凄く些細にですが、手で触れます。
患者さんの身体を通して、恐らくは心にも少し。
神経内科の回診で、何故か感謝されることが多いと感じたのも頷けました。(たまたまかもしれませんが、、)
来週からは精神科です。乞うご期待!